離島への移住には、メリットとデメリットの両方があります。まずメリットについては、身近に山や海の大自然を感じながら暮らすことができる点です。通勤や仕事に追われることなく、美しい星空やきれいな空気のなかでの日々は、都会では絶対に味わえない魅力といえます。食生活でも離島は農業や漁業が盛んなので、鮮度が良い生鮮品を手にすることができ、地域の特産品など未知の食品にも出会えます。

また、島全体で子育てができることもメリットの一つです。少人数のコミュニティならではの温かい人間関係でのびのびと育てられますし、地域の自治体制にも連帯感があります。こうした連帯感は、犯罪や事故の抑制にもつながります。仕事の面でも、離島は高齢化が進んでいるため若い働き手が少なく、多くの求人があります。

競争相手も少ないので、意外と起業もしやすいのです。一方移住のデメリットとしては、天候による孤立の危険性が挙げられます。本土との連絡は船や飛行機がほとんどですので、天候や海の状態によって欠航になると物流面にも影響が出てしまうのです。そしてバスの本数は少ないので、マイカーは必須となります。

しかも道路整備が不十分なので、運転にストレスを感じることもあります。さらにスーパーや薬局が少なく、ネットショッピングの送料も高くなりがちです。他にも人間関係が緊密なコミュニティであるため、ちょっとした誤解や噂話がすぐに広まってしまうというデメリットもあります。離島への移住は、こうしたメリット・デメリットを考慮しておかなければなりません。